京ことばに褒め言葉はあんまり無い
非常に少ない褒めことばなのに死語になりつつある…とは
室町に住む大人女性に教わった事です
その少ない褒め言葉の中に「はんなり」と「こーとな」があります
この二つは主に着物や色彩に使われることばで
はんなり→上品な華やかさ
こーとな→地味で上品な と言う様な意味です
若い頃、屋形のお母さんから「えぇ着物やけど、ちょっとあんたにはこーとなぇ」
とよく言われましたが、私は若い頃からこーとな着物が好きでした
こーとなきものを着るのにふさわしい歳になりましたが、逆に歳を重ねたからこそ
はんなりした着物を着る必要があるなぁと感じる時もあります
季節は秋になり、過ごしやすくなるとお茶会や美術館など着物でお出かけになる
機会も増えて来るかと思います
お洒落で個性的なきもの、はんなりとした着物、時にはこーとな色柄で大人の装い
着物のおしゃれの奥深さは秋の装いにぴったりです