お着物きて林光院の鶯宿梅を見てきました。 こちらは室町時代創建で 今年の大河ドラマ「西郷どん」 でおなじみの薩摩藩島津家と ゆかりがあるお寺です。 落ち着いた静かな禅寺です。 そしてお庭には「鶯宿梅(おうしゅくばい)」が咲いていました。 「鶯宿梅」は漢字の通り「ウグイスの宿る木」です。 平安時代に内裏の清涼殿の梅の木が春間近に枯れたそうです。 時の天皇さんは大慌て。 梅の名木を探しまわり、やっと手に入れて紫宸殿に植えました。しかし、その梅の木には 歌を記した短冊がついていました。 天皇さんの言いつけとはいえ。 自分の愛した梅の木との別れ。 有名な紀貫之(きのつらゆき)の娘が悲しい気持ちを歌ったものでした。 天皇さんはエゴを恥じ梅の木を 返さはったそうです。 こうして歴史の話が梅の木に残っているのはホンマに京都らしいです。 歴史の重みを感じさせて くれはる「鶯宿梅」を眺めて 心が安らぎました。
京都検定1級 貴船 茜
相国寺:http://www.shokoku-ji.jp/s_about.html
地下鉄烏丸線「今出川駅」下車 徒歩5分