着物にしか使われない言葉、例えば身八つ口(みやつぐち)とか八掛とかおくみ線とか
なんだか聞けば聞くほど難しいとかややこしいとか感じた事ありませんか?
仕立て師や着付け師にならないなら全部覚える必要はありません。
使う時があまり無いからです。
それでも覚えておいた方が良いと思われるいくつかの言葉もあります。
おはしょりとお太鼓のたれです。
おはしょりとは身長に合わせて着物を着た時余った部分を腰の所で折って紐で結んで
止めた部位のことで帯の下」に折り紙の様にたたんである所です。
元々は身分の高い女の人が打ち掛けとして裾をひいていたものを庶民が着るように
なって動きにくいからと腰でたくし上げたのがおはしょりの始まりと言われています。
たれはお太鼓という帯結びをした時下から出ている先端の事です。
夢館では「お手洗いに行かれた後おはしょりとたれがめくれ上がっているのでサッと
手で撫でておろして下さいね」と着付けスタッフがお伝えしていますので覚えて
おかれたら良いかと思います。
りぼん結びの半幅と云う帯にされた方はこのたれはありませんがバスやタクシーから
降りられたら背もたれで後ろがペシャンコになっているかも知れませんので鏡で見たり
お連れ様同士でチェックして下からすくい上げる様にして立体的に戻してくださると
美しい着物姿を保つことが出来ますよ。