「この世をば我が世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」
平安時代に権力も富みも我が物にした「藤原道長」がこの歌を詠んでから
今年が記念すべき1000年です。
そして昨日(22日)深夜のお月さんが「道長の望月」から記念すべき1000年後の姿でした。
道長の日記「御堂関白記(みどうかんぱくき)」の中で自分が歌を詠んだことを記しているそうです。
しかし歌の中身にについてはお公家さん「藤原実資(ふじわらさねすけ)」の日記
「小右記(しょうゆうき)」に記されています。
なんせこの歌は歴史上でも「傲慢(ごうまん)」の代表的な歌です。
道長の3人の娘が全員天皇のお后になり自分が最高権力者になりました。
つまり皇室のメンバーは自分の娘や孫達・・・
この満ち足りた気持ちを満月にたたえたのでしょう。
平安時代から都の月は人々に愛されてきました。
私も昨夜は深夜とまではいきませんでしたが望月を鑑賞しました。
京都検定1級 貴船 茜