最終更新: 8月27日
京都のお盆の行事「迎え鐘」で有名な「六道珍皇寺」はあの世とこの世の境目にあります。
六道とは地獄界・餓鬼(がき)界・畜生(ちくしょう)界・修羅(しゅら)界・人間界・天道(てんどう)のことです。つまり、死んでからいく世界のこと「あの世」です。
お寺の場所だけでも、かなり不思議ですが、まだまだ不思議がいっぱいあります。それは地獄のエンマ様の補佐役をしてはった平安時代の官僚「小野篁」にもゆかりがあります。
彼は優秀な官僚でしたが不思議な神通力をもち境内に今も残っている「冥途通い(めいどがよい)の井戸」を使ってあの世とこの世を行き来してはったそうです。そして、閻魔庁の役人としてお勤めしてはったそうです。
2つの顔をもつ彼は今も不思議な話が語り継がれています。毎年8月7日~10日の「六道まいり」の時には閻魔堂(えんまどう)の小野篁像もしっかり拝むこともできます。ぜひ、伝説に包まれた像を見にいってくださいね。
京都市バス「清水道」下車 徒歩5分
京都検定1級 貴船 茜