歴史の古い町、京都では目にしていても
気づかへんことがようけあります。
昔から北東の方向(丑寅〔うしとら〕の方向)は
悪い鬼が出入りする「鬼門(きもん)」と 呼ばれて忌み嫌われています。 今でも人々は家の北東の角を凹ましたり魔除けの
「柊」や「南天」を植えて鬼の進入を防いでいます。
そして天皇さんがやはった京都御所の
築地塀の北東の角も凹んでいます。
そやし丑寅とは反対の方向が未申(ひつじさる)なので
お猿さんが鬼門除けとして軒下に祀られています。 魔が去る(まがさる)に通じてるんやそうです。 実はこのお猿さんが夜な夜なここから抜け出して
悪さをしはるし金網の中に封じ込まれはりました。 今はおとなしく御所を守ったはります。
また御所に行かはったら見にいってみてください。 ただ築地塀の溝を越えたらブザーか
鳴るし気をつけてくださいね。
京都御所は、室町時代から明治時代になるまで、天皇の住まいで国政の中心でした。
今までは、春と秋の特別公開の時しか見学できず、それ以外は事前申し込みが必要でした。
しかし、2016年7月からいつでも無料見学できるようになりました。
◆アクセス地下鉄烏丸線「今出川駅」下車徒歩8分