西陣に「浄土院」という豊臣秀吉ゆかりのお寺があります。 お寺の門の前には「豊公遺跡 湯たく山 茶くれん寺」 と刻まれています。
天下人になった秀吉が北野の天神さんで
催されたお茶会に行かはる前にこちらのお寺に
寄られてお茶を所望しはりました。 (秀吉はこちらの寺に水の井戸があることを知ったはったんです)
1杯目のお茶をアッというまに飲み干し、
お代わりを所望しはったんですが、
何と2杯目からはお白湯が続きました。
住職はお茶に通じてはる秀吉にお茶を出し続けるのは
返って失礼やと思わはったんです。 (京都ではモノがはっきり言えへんし
こういうやりとりはようあることです)
お白湯ばっかりでお茶をくれはらへんかったし、
秀吉は「茶をくれへん。湯たくさん。茶くれん」
と言った言葉がそのままこうして呼ばれるようになったそうです。
さすが!秀吉! 天下人やけど
楽しい人やったんやろなぁ。 京都人は今も秀吉が好きです。
◆アクセス:市バス「千本今出川」下車徒歩すぐ
◆拝観料 :500円