暑いこの季節
扇はきものを着る時の必需品です
エアコンで空調の行き届いた部屋で過ごす事が出来る現代ですが
扇を使って風を送ると見た目も涼し気です
扇はあおいで風をおこす道具としての役割と儀礼や芸能で
使われる役割も持っています
細い竹や木の骨を束ねて一点で固定する、この一点を要(かなめ)
と言うのですが、ここが壊れるとバラバラになり扇として役に
立たなくなる。 この事が「肝心要(かんじん かなめ)」の
語源と聞きました
昔、あまりの暑さに扇をバタバタと団扇を使う様にあおいでいると
芸妓さんの姉さんから「風は送るのぇ」と教わりました
バタバタとあおいでいると、かえって暑苦しい
扇で空(くう)をすくい取る様にして自分の方へ送る…まるで
舞を舞っている様な扇の使い方
それが舞妓さん芸妓さんのあおぎ方だと言う事でした
白檀などの香木で作られた扇から柔らかい香りと共に送られて来る
静かな風…雅ですね