京都がそして日本が誇る天才画家-伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)
奇想の画家と評される彼は、京都錦市場の青物問屋の長男として生まれました。23歳で家督を継いだものの、40歳の頃に家業を弟に譲り隠居。生涯京都で絵の世界に没頭しました。
若冲は、19世紀末に誕生した西洋・新印象派の技法をほぼ200年早く編み出し、現代のデジタルアーツ的技法を江戸時代に先取していたとも言われる孤高の天才画家として、世界的にも高い評価を受けています。
今年は伊藤若冲の生誕300年にあたる節目として、全国各地で続々と企画展が行われています。東京での「動植綵絵展」では44万人(最高5時間の入場待ち!)の動員を記録しました!
その若冲関連の展覧会が、今年の秋冬!京都で多数開催されますよ!!\(^o^)/!!
見逃しのないようまとめてみました♪
【美術館での展示】 ■「伊藤若冲展」(相国寺承天閣美術館) 2016年7月1日(金)~12月4日(日) ■「若冲の京都 KYOTOの若冲」(京都市立美術館) 2016年10月4日(火)~12月4日(日) ‹オススメ› ■「特集陳列 生誕300年 伊藤若冲」(京都国立博物館) 2016年12月13日(火)~2017年1月15日(日)
【寺院での特別公開】 ■「金戒光明寺特別公開」 2016年11月1日(火)~12月4日(日) ■「冬の特別公開」(建仁寺両足院) 2016年12月9日(金)~2017年1月29日(日)
■「花卉図天井画 特別公開」(信行寺) 2016年11月11日(金)~11月13日(日) ‹オススメ›
【関連イベント】 ■「錦市場ナイトミュージアム」 2016年10月2日~10月30日
詳細は下にまとめています(*´∀`)
【美術館での展示】
「伊藤若冲展」(相国寺承天閣美術館)
2016年7月1日~12月4日
熱心な仏教徒であり、相国寺との関わりが強かった伊藤若冲。宮内庁所有の若冲の代表作「動植綵絵」は、元は相国寺に若冲が寄贈したもの。
相国寺では毎年6月17日の観音懺法(かんのんせんぽう)の際に「動植綵絵」30幅のコロタイプ複製が披露されてきたが、生誕300年の今年は一般に公開される。
複製と言えど「動植綵絵」30幅が一堂に会するとその荘厳で鮮やかな世界に圧倒されるはず!
コロタイプ印刷とは、複雑な手間と高度な技術により、本物と見まがうほど精密に複製できる印刷技術のこと。
今回展示される「動植綵絵」京都の便利堂コロタイプ工房が約6年もの歳月・日本最高峰の技術をかけて作り上げたもの。
期間:2016年7月1日(金)~12月4日(日)会期中無休
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料:一般:800円、65歳以上・大学生:600円、中高生:300円、小学生:200円
会場:相国寺承天閣美術館 〒602-0898 京都市上京区今出川通烏丸東入
URL:http://www.shokoku-ji.jp/j_now.html
「生誕300年 若冲の京都 KYOTOの若冲」(京都市立美術館)
2016年10月4日~12月4日
<オススメ>
2000年に《特別展覧会 没後200年 若冲》を企画監修し、『若冲ブーム』の火付け役となった美術史家で、『若冲』研究の第一人者である狩野博幸氏の監修により、企画構成された100点以上の作品で、若冲の魅力を存分に伝える、京都ならではの展覧会です。
期間:2016年10月4日(火)~12月4日(日) 月曜日休館*ただし10月10日(月・祝)は開館
開館時間:9:00~17:00 (入館は16:30まで)
入館料:一般:1200円、高大生:1000円、小中生:500円
会場:京都市美術館(岡崎公園内)
〒606-8344 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
URL:http://www.mbs.jp/jakuchu-kyoto/
「特集陳列 生誕300年 伊藤若冲」(京都国立博物館)
2016年12月13日~2017年1月15日
18世紀の京都で活躍した伊藤若冲(1716~1800)は花鳥画を多く描いた人で、とりわけ鶏はその代名詞ともいえる得意画題でした。しかし、若冲は少ないながら人物画も手がけており、精細な描写から力強く大胆な筆墨まで表現の幅も多様です。生誕300年を迎え各地で大規模展が開催されますが、本展ではそこで展示されない作品を中心に若冲の魅力をご紹介します。
期間:2016年12月13日(火)~2017年1月15日(日) 休館日月曜日、年末年始(12月26日~1月1日)※月曜日が祝日・休日の場合は開館し、翌火曜日を休館。
開館時間:
火~木・日曜日:9:30~17:00(最終入館16:30)
金・土曜日:9:30~20:00(最終入館19:30)
入館料:一般:520円、大学生:260円、満18歳未満、満70歳以上の方は無料
会場:京都国立博物館 平成知新館2F-3~5
〒605-0931 京都府京都市東山区茶屋町527
URL:http://www.kyohaku.go.jp/jp/project/2016_jakuchu.html
【寺院での特別公開】
「金戒光明寺特別公開」
2016年11月1日~12月4日
新選組発祥の寺、本陣を置いた事でも有名な金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)。
紅葉が見事な「紫雲の庭」の特別公開に併せ、伊藤若冲の「群鶏図」屏風も特別公開されます。
その他、名仏師・運慶の作と伝わる文殊菩薩像、仕掛けのある「虎の襖絵」、山門の楼上内部の天井一面に「蟠龍図(ばんりゅうず)」も公開され、楼上からは、市内一望の絶景を楽しむことができます。
有名な「アフロ仏像」こと「五劫思惟阿弥陀仏」も忘れずに見ておきましょう!
期間:2016年11月1日(火)~12月4日(日)
拝観時間:9:00~16:00(受付終了)
拝観料:
【御影堂・大方丈・庭園】大人 600円/小学生 300円
【山門】大人 800円/小学生 400円
【御影堂・大方丈・庭園・山門セット】大人 1,200円/小学生 600円
※セット券での拝観は15:30までにお越しください。
会場:金戒光明寺
〒606-8331 京都府京都市左京区黒谷町121
URL:http://www.kurodani.jp/info/event2015.html
「冬の特別拝観」(建仁寺両足院)
2016年12月9日~2017年1月29日
美しい枯山水庭園と池泉回遊式庭園のある建仁寺の塔頭で、650年以上の歴史を誇る両足院。
特別公開では、若冲の「雪梅雄鶏図」をはじめ、貴重な寺宝も公開されます。
期間:2016年12月9日(金)~2017年1月29日(日)※12/30-31、1/6は休み
拝観時間:10:00~16:00
拝観料:600円
会場:建仁寺両足院
〒606-8331 京都府京都市左京区黒谷町121
「花卉図天井画 特別公開」(信行寺)
2016年11月11日~11月13日
<オススメ>
計168の格子面に1種類ずつ花が描かれた「花卉図」は若冲が83歳頃に描き上げたとされ、もとは晩年を過ごした石峰寺(伏見区)の観音堂の天井画でしたが、明治初期に古美術商の手に渡り、信行寺の檀家(だんか)が買い取って寄進したと伝わっています。
昨秋初めて、期間限定で一般公開されて注目を浴び、
若冲生誕300年の今年も特別に11月10日から13日まで一般公開されるので、去年見逃してしまった方は是非!\(^o^)/
期間:2016年11月11日(金)~11月13日(日)
拝観時間:9:00~16:00
拝観料:800円
会場:信行寺
〒606-8352 京都府京都市左京区北門前町472
【関連イベント】
若冲生誕300年記念 錦市場商店街ナイトミュージアム
「伊藤若冲とみずのき」(錦市場商店街)
2016年10月2日~10月30日
錦市場の青物問屋で生まれた若冲。
若冲生誕300年を記念して、東西約390メートルの市場にある33店舗のシャッターに、若冲の作品や「アール・ブリュット」の作品を印刷した特殊フィルムを貼り、ライトアップする。
16日までは20:00と21:00に、通りの天井からつり下げたスクリーンに若冲の作品の映像を投影する。
期間:2016年10月2日(日)~10月30日(日)
拝観時間:9:00~16:00
料金:無料
会場:錦市場商店街
URL:http://www.kyoto-nishiki.or.jp/
若冲の大胆な構図やハッとする色彩。緻密な描写は彼の気迫に圧倒されるとともに、ユーモラスで愛らしい動植物を見ると不思議と心が幸せで満たされます。
「動植綵絵」をはじめ鮮やかな色彩の絵が有名な若冲ですが、一気に筆を走らせたダイナミックで生命感溢れる「群鶏図」や、なんともゆるーい「野菜涅槃図」などの水墨画も素敵ですよ。
是非、今年の京都の秋は紅葉とともに伊藤若冲の芸術を楽しんで下さいね~(*´ω`*)