6月になりました
着物の季節では6月は単衣(ひとえ)を着る季節です
6月と9月、真夏では無いけれど暑い時期
7月、8月は夏物(うすものとも言う)を着ます
それ以外の時は袷(あわせ)と云う裏地が付いている物を着ます
今は季節が前倒しになったり後ろ倒しになったりして、着るものが
難しい時がありますね
ある有名な服飾評論家は「最近は一年を通して単衣(ひとえ)を着る
事が多くなった」と言っておられました
フォーマルな場面でなければ、体感温度は人それぞれなので、それはそれで
OKなんや~と安心して、それからは私も5月でも暑い日は裏無しの単衣にしています
祖母はこの時期「無双(むそう)」と云う 紗(しゃ)の合わせのきものを着ていました
下の生地の柄が上の生地から透けて見えて、見ているほうは、それはそれは涼し気に
見えるのですが、着ているほうは紗とはいえ二重紗なので涼しくはありません
相手の目を楽しませるお着物やなぁと思ったものです
6月の単衣からうすものに替わる、ほんの僅かの間という 着用期間がとても短い
贅沢なきものです