京都の夏の風物詩「祇園祭」
夢館の京都検定1級スタッフがお答えする、知ってるようで知らない祇園祭のまめ知識をご紹介します☆
【祇園祭ってそもそも何のお祭りなの?】
疫病退散を祈る八坂神社の祭礼です。 9世紀の頃、平安京に疫病が流行した時に大内裏の南にある神泉苑で 疫病の原因とされた怨霊を鎮めるために御霊会を行ったり、66本の矛を建てたのが始まりといわれています。
【山と鉾の違いは?】
鉾は、長刀・函谷・月・菊水・鶏・放下の各鉾は2階建で四輪の構造。 中央には20メートルの真木(しんぎ)と呼ぶ長い棒を設置しています。 船鉾と大船鉾はご神体のお人形。 傘鉾は四条傘鉾と綾傘鉾があります。
山には「舁山(かきやま)」と「曳山(ひきやま)」があります。 舁山は以前は担いで移動してましたが、現在は車輪がついています。 胴組の上を舞台のように趣向を凝らした人形を飾り本物の松を立てます。 (太子山は杉を立てる) 曳山は、岩戸山・北観音山・南観音山の3基。 鉾のような形をしていますが、山であるので、真木ではなく松を立てます。
【休み山って何?】
度重なる大火でご神体や懸想品を焼失したため、現在は巡行していない山があります。
(鷹山(たかやま)と布袋山(ほていやま))
【夢館から一番近い保昌山って?】
藤原大納言元方の孫、平井保昌の像がご神体です。奥さんは有名な平安時代の女流歌人 和泉式部です。平井保昌が奥さんのために、宮中の梅をこっそり折って持ってきた故事から 「花盗人山(はなぬすっとやま)」と呼ばれてます。 14日から16日の宵山期間中は「縁結び」のお守りを求めるために若い女の子で賑やかになります。