花実や木の根など自然の材料から色を汲み出し十二単や平安時代の
華やかな衣装の色を染めていた草木染めが植物由来の染料だけで無く
昆虫や野菜の皮などで染め出される事もあると知って驚きました
草木染めは科学染色に比べて品質が一定しないので、同じ色を出すのは
ほぼ不可能と言われています
濃く染めにくく、濃い色のするには何度も染めを重ねなければならない
ので手間がかかり非常に高価な物だったとか
庶民は麻など原料そのままの色を着ていた事を考えると、色を楽しむ
と言うのは高貴な身分の限られた人達だけの装いだったのですね
平安時代当時は、季節のうつろいを見て感じて、それに準じた色を
着ることがたしなみでした
好みの色を着る事が出来る今だからこそ沢山の色にチャレンジ
したいですね
草木染めは高価な物が多く着物や帯からのスタートは敷居が高いかもしれません
まずは帯揚げなどの小物から草木染めの柔らかな自然の風合いを楽しんで
みるのもいいかもしれません