5月3日この日が私のお店出しでした
いいお天気で気持ちの晴れるような朝だったのを覚えています
見習いのお茶屋さんをはじめ、ご贔屓のお茶屋さんへご挨拶にまわりました
三枚目重ねの本衣装でそれは重たかったです
この黒紋付のお着物で三日間お座敷へ行かせてもらいます
引いて下さった姉さんとの盃事も、この朝しました
姉妹の印です
挨拶まわりと言えば家元の所だったか何処だったかよく覚えてないのですがタクシーに乗ってご挨拶に行く途中狐の乗った車と言うかお神輿みたいなものに前後挟まれてしまってず〜と一緒に走る事になってしまったんです
この日は丁度稲荷神社の稲荷祭でその供奉列だったんです
沿道にいた方々からは白塗りの私は稲荷祭の行列の人だと見えた事でしょうね
夜、姉さんとお茶屋さんからお茶屋さんへ
たくさんお座敷をまわりました
この日はご祝儀と言う事で姉さんのお馴染みさんや見習いさんのお茶屋さん
それから親戚筋の姉さんからもお座敷へ呼んで頂き大忙しでした
紋付を着て歩いていると「おっ店出しだな!」と気付いて帰りかけておられたのに
又お茶屋さんに戻って「今の店出しの妓呼んで」と言って下さったお客さんもおられました
私は緊張してお母さんや姉さんに教わった通り「こんばんわ、ありがとうございます
宜しくお願い致します」と花名刺を差し出して頭を下げます
踊りを躍らせて頂いてトイレへついて行って、灰皿を変えそうしたらすぐに
お茶屋の女将さんが「どうもすみません
お店出しさん次へ宜しいでしょうか?」
と入って来られ次のお座敷への繰り返しで
この夜の事はめまぐるしくて、よく覚えて無いくらいでした
では、又、ありがとうございます