舞妓さんとバレンタインデーってあまり関係無いと思われますでしょうが案外
花街では盛んな行事のひとつなんですよ
ご贔屓さんやお馴染みさんには事前にチョコを用意しますし仲良し同士でチョコを買いに行くのも楽しみでした
さあ、いよいよお客さんにチョコを渡す時はそわそわしながらトイレに立たれるのを待ってます
何故、トイレに立たれるのを待つかと言いますとお座敷におられる方全員に渡す訳では無いのでお一人になられる時を探しているんです
舞妓はお客さんと二人きりのお座敷と言う事はまず無いのでこう言う配慮が必要ですねぇ
もうひとつは新人の舞妓はお客さんがトイレに立たれたら必ず一緒について行ったて少し離れた場所でおしぼりを持って
待っていると言うのがお仕事のひとつなんです
見習いの時お母さんから
「お客さんはどんなに楽しく遊んでおられても、トイレに行かれた時ふっと
お仕事の事や色々な事を思い出されて現実に戻られるのです
最後まで現実を忘れて楽しく過ごして頂く為お一人にしたら駄目ですよ」
と教わりました
嫌がるお客さんもおられましたけど新人の舞妓がついて来るのも花街の風情だと楽しんで下さる方はトイレの中から色々話しかけて下さったり…
よく考えてみればお座敷では無くトイレの中と外でお客さんと舞妓が話しているとはおかしな風景ですねぇ
では、又、ありがとうございます