春のおどりも終わってほっと一息つく5月
花かんざしも藤やあやめ、菖蒲と変わります
学校を卒業して4月のおどりの間、見習いをして5月の
この時期デビューと言うのが多いので毎日どこかで
「おめでとうございます」「よろしくお願いします」
と言う声が聞かれるのも風物詩のひとつです
衣装も裾のふきわたが無くなって踊りをおどる時、足に絡みついて
慣れるまではなかなか難しかったです
芸妓さんや舞妓さんがお座敷で着ている裾の長い着物を裾引き
とか、おひきずりとか言います
予約が入る時「今日は宴会ですから裾引きでお願いします」
とか「今日はからげでどうぞ」と言う感じで衣装の指定があるのです
その裾引きの着物の裾にふきわたと言う綿が入っているのですが
これが入っていると踊る時、錘の役をしてくれて足に絡まず
踊りやすいのです
かんざしが変わってふきわたが無くなって、見た目にも
春から夏の初めに季節が変わっていきます
裾引きの着物はだいたい月に一着でしたがその他にもからげと言う
裾を引かないお座敷着、お稽古用、フォーマルな場へ行く時の衣装
そのひとつ ひとつを準備、管理して下さるおばさんがいました
色んな人のおかげ様でお座敷が務められたのです
ありがとうございます では また