舞妓さんが外を歩かれる時、持っているかごの中には
何を入れているの? と言う質問がありました
私が入れていたのは、扇子とてんてん、口紅、脂とり紙、鏡
替えの足袋
てんてんと言うのは踊りの時に使う手ぬぐい(タオル)の事で
綿ではなくちりめんの様な生地で手をふく為ではなく踊り用です
扇子は2本入れていました 2本使いする踊りがあるのです
何か変?と思われませんか?
そうお財布がないのです
今の舞妓さんはどうでしょう
私たちの時は舞妓はお金を出して買い物をするものではないと
言われていました
実際、大抵の物は家で取り寄せて貰えましたし、個人的に
必要な物も花街の中で買うときは全て家がまとめて支払いをします
家の名前と自分の名前さえ言っておけば良いのです
デパートで買う時は外商の方に頼みます
そもそも、デパートに一人で行く事はありません
いつもお母さんかお姉さんと行きますし…そんな事で
お金を出して何かを買った事は舞妓時代には一度もありませんでした
なのでかごの中にお財布は入れてなかったのです
お財布を持ったのは芸妓さんになってからでした
買い物にお金を出さないのは舞妓時代と少しも変わらないのですが
お財布を持つことで芸妓さんになったんだ~と感じたのかも知れません
お財布の事は「がっさい」と言って外側に和紙を巻き
根付け(キーホールダーの様な物)を付けて帯に挟んでいました
なぜお財布の事を「がっさい」と言うんだろう?
これもお姉さんに聞いておけばよかったなぁ
ありがとうございます では また