歌舞練場の屋上で夏の間ビアガーデンを開催していました
京都で古くからある 中華料理店がお店を出しておられて
小さな舞台で毎日、当番で踊りを踊りました
出番の時は浴衣で2,3曲踊らせてもらいました
出番の無い時はお客さんと一緒にお相伴させて貰います
踊りも祇園小唄や京の四季では無く季節の踊りを披露する事が多く
緊張はするものの新鮮な想いでした
いつもはお座敷で別々にお目にかかるお客さんがこの日は一堂に会して
おられるので、テーブルからテーブルへ忙しくご挨拶の回ったり
引退されたお姉さんに久しぶりにお会い出来たり…何か
非日常な感じが私は好きでした
「舞妓の浴衣姿もいいものだ 涼し気で」
「え～いつもは暑苦しいですか」
「暑苦しいのはあなたの声 もう少したおやかに喋れないか～」
「お兄さん意地悪～」
隣のテーブルでは
「ようこそ いらっしゃいませ ありがとうございます」
「おお、今日は出番？ 何を踊るの？」
「はい ありがとうございます 夏は蛍を踊らせていただきます」
「そう 涼し気に踊ってね」
「はい 頑張ります」
「頑張ったら駄目、涼し気じゃなくなる」
「本当に！」
暑さのためかビールがすすんで、どなたも少しほろ酔いの陽気な
声があちこちで聞こえました
ありがとうございます では また