京都着物レンタル夢館 五条店

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2017年12月3日

2020年2月2日

投稿者:editor

24 顔見世総見

南座の表に役者さんの名前のまねきと呼ばれる看板が上るともう12月なんだなぁと思います。

12月の南座では顔見世と云う歌舞伎公演があって京都の暮れの風物詩になっています。

(2017年度は京都ロームシアターでの開催です)

この顔見世を花街毎に見に行く行事があってそれを顔見世総見(かおみせそうけん)と言います。

京都の人は顔見世に行くのに新しく衣装を新調されると言われるくらい想い想いに趣向を凝らした着物を

着られますし、舞妓、芸妓もこの日は晴れ着を着せて貰います。

左右桟敷(さじき)席にずら~と一斉に芸、舞妓が並ぶのはお客様も楽しみにされている様で幕間にはこちらを見られます。

芸事の勉強の為に見せてもらっているのですが、長いお芝居や内容がよく解らない出し物は退屈で思わずあくびをしそうになり

慌てて下を向いたりしていますと、役者さんも時々こちらを見ながら台詞を言ったりしておられて緊張します。

その中での楽しみはお芝居とお芝居の間に楽屋に行って12月のかんざしに役者さんのサインを貰う事で、各々贔屓の

役者さんの楽屋にまっしぐらです。

それでその夜のお座敷では舞妓同士がきゃあきゃあ言ってお互いのかんざしを見せ合うのです。

「いや~あなたの海老蔵さんね」 「私は勘九郎さんなの」 「辰之助さんにしたの!」

「いや~私どちらにしょうか迷った~やっぱり辰之助さんもいいなぁ」

舞台後、お座敷へ役者さんが来られる事もありました。

そんなお座敷へは踊りの上手な舞妓さんが呼ばれます。

役者さんも前で踊るのは本当に気を使う事なんですけれど、こんなお座敷へ呼ばれる舞妓にならなくてはいけませんよは

お母さんの口癖でした。

では  又  ありがとうございます