舞妓さんの必須お稽古、京舞では足元の美しさを厳しく教えられます。
舞の世界では歩くでは無く、足を運ぶと言います。
暮らしの手帳を創刊された大橋鎭子さんのエッセイ「素敵なあなたに」
の中でも、夕暮れ時、電気をつけない薄暗い部屋の中で白く浮かび上がる
足袋の美しさについて書かれた物がありました。
着物の足元 足袋と草履
浴衣の足元 素足に下駄
京都の履物の老舗のご主人は、履物は脱いだ時に美しく…と言って
おられたそうです。
きもの姿の仕上げに草履を選んで出かける時、履物の色や形だけで無く
足の運びにも意識を持って足元の美しさを演出できたら
着物の達人の域ですね。