子供の頃の記憶ですが、母が箪笥を開けると、とても良い香りがしました
香水代わりに、におい袋を入れてあるのかと思っていましたが
お香を習ってみると、それは虫よけの為だったと知りました
土用のよく晴れた日に着物を出して陰干しをし風に当てていました
祖母も同じ様にしますので家中、あちこちに着物がヒラヒラしています
夕方、陽が落ちてしまわないうちに、たたんで和紙包みの香袋を
引き出しの隅に入れておしまいです
古くは正倉院に8世紀の「えび香」と云う衣類の防虫香が現存するそうです
防虫香は殺虫効果はなく、虫が嫌う香りで衣類から遠ざけるだけらしく
でもその奥ゆかしさが日本らしいなぁと思います
香袋はきものだけで無くお雛様をしまう時にも入れられていました
お香の香りが苦手な友人はラベンダーやローズマリー等のハーブ
を入れていると言います
お洒落なアイディアですね