私が生まれ育った近くに「一条戻橋」があります。 今はきれいな橋になっていますが、昔は薄暗い古い橋で
柳がゆらゆらと揺れていました。 渡るのがイヤやわぁ。
と思ったこともありました。 ここは平安京の1番北にあたる一条通です。
平安時代に漢学者の「三善清行」がこの橋の上で
生き返ったという不思議な話から「戻橋」と
呼ぶようになったそうです。
やっぱり。 あの世とこの世の境目なんやろなぁ。 また、平安時代の武将「渡辺綱(わたなべのつな)」が
女に化けた鬼の腕を切り落とした話。 そして平安時代の陰陽師「安倍晴明」が
操っていた式神をこの橋の下に隠していたとか。 昔も今もなぜか神秘的な橋です。
おばあちゃんがよう言うたはったんは、 お嫁さんの輿入れには戻ってきはったら
あかんし渡ったらあかん! と言うたはりました。 今はわざわざ魔界スポットブームで人気があるそうですが、 近所で育ったもんはまだまだ渡る時になんか感じます。
市バス「一条戻橋・晴明神社前」下車徒歩2分
京都御苑の東側ですので、近くを通った際にはぜひ渡って見てください。
また、名探偵コナンの映画「迷宮の十字路」の劇中にも
バッチリ映っていますので、コナンファンの皆さん、必見です!